こんにちは、ライターの堀江恒一です。
理容師として15年働き、かつらを使うお客様の自毛を切ることもありました。
かつらが気になると、つい正面から全体を確認したくなるものです。
ただ、私が見てきた限り、違和感が出やすいのは自毛との境目でした。
この記事では、自宅で整えられることと、プロに任せたいことを分けてお伝えします。
違和感は色、長さ、毛量の差から生まれます
まず、どこの何が浮いて見えるのかを切り分けてみてください。
| 目につく場所 | 起きていること | 対処 |
|---|---|---|
| もみあげ、襟足 | 自毛だけが伸びて段差が出ている | 自毛を切ってつなげる |
| 耳まわり、後頭部 | 白髪の混ざり方や色が違う | 自毛に合わせて色を調整する |
| 頭頂部 | 毛量が多く、頭が大きく見える | 毛量を減らしてもらう |
| 分け目 | 一本線のように割れている | 手ぐしで崩す |
いちばん見落とされやすいのが長さです。
花王のヘアケアサイトによると、髪は1か月で約1cm伸びます。
一方で、かつらの毛は伸びません。
仕上がった日にぴったりでも、自毛の伸びた分だけ少しずつ段差が目立ってきます。
自宅でできるのは「整える」ところまで
毎日の身支度では、次の点を確かめてみてください。
- 窓際の自然光で、自毛との色の差を見る
- 合わせ鏡で、横と後ろの境目も確認する
- 分け目を手ぐしで少しジグザグにする
- 整髪料を控えめにして、自毛とつやをそろえる
かつらの毛を自分で切るのは、おすすめしません。
切りすぎた毛は伸びて元に戻らないからです。
自毛のもみあげや襟足も、かつらとのつながりを見ながら切る必要があります。
ここは無理をせず、プロに頼むのが安心です。
カットは着けた状態でプロに任せる
かつらと自毛のつながりは、頭に着けた状態でないと判断できません。
理容室で話しにくければ、かつらのカットに慣れた専門店を選ぶと気が楽です。
近くに店舗がない方は、色や毛質を合わせる段階から通販で相談する方法もあります。
かつらの通販オーダーに対応しているインクリーズヘアーの公式FAQによれば、髪の毛のサンプルを送って髪質や毛色を合わせ、白髪入りでも追加料金はかかりません。
イメージと違った場合は、長さや毛量、毛流の調整を無料で再度受けられるそうです。
調整で店に通うときは、契約にも気を配ってください。
京都府消費生活安全センターのメールマガジン(2017年)は、かつらのアフターケアに通ううちに契約が重なり、総額300万円ほどになった70歳代女性の相談を紹介しています。
その場で決めず、必要かどうかを持ち帰って考えれば十分です。
かつらは見た目を整えるためのものです
日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版は、かつらの着用を推奨度C1としています。
脱毛症状を改善するものではないと明記したうえで、通常の治療で改善しない場合や、生活の質が下がっている場合に「行ってもよい」という位置づけです。
薄毛の進行そのものが心配なら、皮膚科に相談するのが筋です。
かつらと治療は、どちらかを選ばなければいけないものではないと私は思っています。
まとめ
かつらをなじませる近道は、色、長さ、毛量のどれがずれているかを見極めることです。
毎日の確認は自宅で、カットはプロに任せる。
この分担だけでも、鏡を見るときの不安はだいぶ軽くなります。
まずは今日、合わせ鏡で襟足を見てみてください。



